2010年5月24日月曜日

なんで日本語勉強してるんですか?

今週末はダナン→ハノイ→フエ→今ホイアンと
怒涛の移動でした。

あー疲れた。。
そして明日から約1ヶ月間ホイアンに住みながら仕事です。

ということでこれから1ヶ月間、僕の仕事のお手伝いをしてくれる
ダナン大学の学生とカフェで打ち合わせ&雑談。

彼女は来月から東アジア日本語教育研修プログラム??
というものに参加して6週間日本に行き、
大阪を拠点に東京、京都、広島などにも行くようです。

いったいそれ何すんの?
日本行ったらどこ行きたい?
てか住むとことか自由時間とかあるん?
金どうすんの?

と質問しまくり、気がつけば最近滅多と質問しなくなった
「そもそもなんで日本語勉強しようと思ったん?」を
久しぶりに聞いてしまいました。

日本人が日本語話せるベトナム人の人たちと会話するときには
たいていこの質問をします。

そして、だいたい以下のような会話がなされます。

ベトナム人:「あー・・・それは日本の文化・歴史が好きでー・・・」
日本人:「それは例えば??」
ベトナム人:「あー・・・マンガとか・・・」

いつも困った顔をしながら、彼らはこのような感じでしどろもどろに答えます。

これと同様に僕は以下の質問をよくされます。
ベトナム人:「しゅーさんはどうしてベトナムに来たんですか??」
しゅ:「あー・・・それはもともと海外が好きでー・・・」
ベトナム人:「でも日本は給料高いしいい国ですね。なんでベトナムですか?」
しゅ:「あー・・・」

自分も上記の質問をベトナム人の人にたくさんし、
僕もベトナム人から上記の質問をたくさん受けて
あぁそういうことか。。結局同じなんだ。。と気づき、
次第に僕は「なんで日本語勉強してるの?」を聞かなくなりました。

つまりは「特に理由ねーよ。」ということなのです。

例えば日本の大学生に
「なんで経済学部入ったん?」
「なんで文学部に入ったん?」

という質問をしたときに、
「いやー就職に有利かなと・・・」
「いやー俺本読むの好きやし・・・」
という回答が多くの人から返ってくるのと同じであって、

ベトナム人の彼らも
「いやー偏差値高かったし・・・」
「いやーマンガ好きだから・・・」
という理由なのです。

もっと正確に言うと
「日本(語)でなければならない理由、ベトナムでなければならない理由」
が「特にねーよ。」ということなんだと思います。

もちろんみんながみんなそうではないですよ!
想いを持っている人はいます!

でも国が変われど考えていることは
みな同じなんだなぁと改めて思いました。

でもでも何故だかわかりませんが、
そこに僕らは高尚な理由を期待してしまいます。
彼らもそれを期待しているかもしれません。

「なんでベトナム?そりゃ人件費安いからねぇ。」

とか

��なんで日本?そりゃ給料高いからねぇ。」



みたいな理由を僕たちは聞きたいのではないと思います。


なんで自分の国の言葉や仕事に携わっているのか、
自分の国の一体何に興味関心を持ったのか、
そんな「あえて日本、あえてベトナム」みたいな話が聞きたいんだと思います。

本当は理由なんて必要ないんだけど、
「いいねぇそれー。」って思える理由を聞けると
人はその人に共感するし好感が持てることは事実。

最初の理由や動機が不純であってもいいと思う。
そこからええやんって思えるような理由ができる
機会を創って与えることが大切だと思う。

むしろ特に思い入れもないのに日本語を勉強してくれているなんて
24歳の僕にとっては本当にありがたいことだと思える。

だから金や政治じゃない他の何かの理由。
日本じゃなければならない理由。
ベトナムじゃなければならない理由。

そんな思い入れを一人一人につくることができたらのなら
それは大きな社会貢献じゃないかなと思っています。

日本企業の大半は現状アジアの国々に対して
人件費をメリットに進出をします。

しかし、今後はほぼ人件費も変わらなくなり経済的に対等な
立場になる国が多々出てくると思います。

そうなると今後日本は給料が高いとか仕事があるとか
そんなことは彼らにとってメリットじゃなくなり、
文化習慣・思考発想の違い・言語などの問題から
「日本めんどくせーからやだ。」と
見捨てられることもありえるのかなと思ってます。

だから、そんな将来に備えて
「私、日本が好きなんです。」という素敵な理由を語ってくれる
親日な人々を世界中に増やすことは
とても大切なことじゃないかと思う今日この頃。


あっあと最後になりましたが、日本語学科はベトナムの
外国語学部受験において1番偏差値が高いらしい。。

なぜだか知らんがまだまだいけるぜ日本。頑張れ日本。



2010年5月19日水曜日

自然。かつ多様性

日曜日は今ダナンで日本人向け旅行ガイド育成コースを受講している
みんなと一緒にダナン、ホイアンの観光スポットを見学。

チャム美術館、フラマリゾート、シルバーショア、ダナンゴルフクラブ、
ホイアン旧市街、五行山と朝から夕方まで歩き周り、クタクタになって
帰ろうとしたところ、海へ行きましょうとのお誘いがあり、海パン持ってないのに、
海で泳ぎ、ベタベタでシャワーも浴びれぬまま飲み屋に拉致されてきました。。

最後に飲み屋で記念撮影。



今囘何が面白かったっていうと彼らはそこまで深い仲ではなかったってことが
最後の飲み屋でようやくわかったってこと。

海にみんなで行って、そのまま飲みに行くぐらいだから
みんな仲いいんだろうなーと思っていたのに、飲み屋に到着してから
「じゃあ自己紹介しようか。」と言い出したときは衝撃でした。なにを今更・・・

そして彼らが年齢も職業も学歴も全然違うのにこうやって
自然に集まっていることにも驚きでした。

1番上は28歳から下は20歳。
会社員もいれば学生もいる。
分野もIT、接客サービス、工科系、外国語、経済などなど。
そこに最後は日本人の俺。

あぁ。。多様だなぁ。。
と勝手にもの思いにふけっていました。

日本では学歴も職業も年齢もファッションも違う人たちが
一同に集まる機会ってあるだろうか。

それはもちろんある。
でもそれは誰かが意図的にそういった場を作り出し、
そこに呼び込むといった形での場だと思う。

つくられた場だ。

彼らのように何かを意図したわけでもなく、
その場の思いつきで声をかけ、それに対して
緩やかに気兼ねなく人が集まる。

とても自然につくられた場だと思う。

ベトナムは会話が多い国だなぁ。
と友人が言っていたことを思い出す。

僕はそれを人と人とがコミュニケーションするときの
垣根が低いなぁという意味で解釈している。

カフェでもバイク運転中でもお店での接客でも
会話が簡単に始まる。

それは店員と客という境界線、他人という意識、
年齢、所属が違うということへの恐れなど
いい意味でも悪い意味でも気を遣っていないからこそだと思う。

自然。かつ多様性。

うーん、眠くなってきたからこれぐらいにしておこう。。




2010年5月13日木曜日

4月を動画と写真で振り返る

かなりブログの更新をサボってしまいました。。
ということで、4月のいろいろを動画&写真で振り返ろうと思います。


ダナンの街を歩いていたらなんと
ピースボートが来ているではありませんか!!

ダナンはほぼ毎回訪れる寄港地になっており、
日本語を勉強しているダナンの
ベトナム人たちの間では
ピースボートはかなり有名なのです。



半年前のように勝手に忍び込み、今回はたまたまフエから来ていた
kawayasu君と飛び込み参加。

交流会場にて、ソーラン節をみんなで踊っています。




しかし、ピースボートへの参加者は年々減っているようで
その結果、
料金を安くし、日数を減らし、前回ダナンでは1泊していたのも
今回は泊まらずに夕方には次の寄港地へ旅立っていきました。

世界一周並びに海外旅行への人気がなくなっているのでしょうか。



なぜか急遽5つ星ホテルのフラマリゾートに1泊することに。
今後当分泊まることはないと思うので、ロビー周りを撮影。






いやーいいところでした。
しかし、部屋のドアが開かなくなり、1時間ほど外で待機という、
相変わらずの貧乏神っぷりも発揮してきました。

23時過ぎにも関わらず、スタッフが3人がかりで
ドアを破壊して
部屋に入れてくれたことに5つ星ホテルの根性が垣間見れて楽しかったです。



ホイアンとその近くにあるチャム島という所を泳いで
横断するイベントがひそかに行われました。

距離はどれぐらいなんだろうな。。

よくわからんが、ドーバー海峡横断みたいなもんです。

私は泳いだわけではなく、
ゴール地点でみんなが来るのを見守るボランティア。

今回は悪天候にも悩まされたようですが、
皆無事にホイアンのビーチに到着。
皆様お疲れ様でした。
ということでパシャリ。

 





とある会社の研修現場にて。
そこの社員の方々が書いていた図をパシャリ。
 

これざっくりと言うと、「発展」と書いています。

仕事ってなんなんだ?という問いに対しての対話だったのですが、
ベトナム経済の発展、自分達の能力の発展、
より多くの人に恵みを与える社会への発展、
全ては発展なんだという話がされていたようで、おーなるほど。と思いました。

「発展」という言葉を使うあたりが、なんか伸び盛りなこの国の
今を表しているような気がしました。

どんな言葉を日々使っているかでその人それぞれがいつもどんなことを
考えているかがわかってくるような気がします。

という徒然なる4月の振り返り。